File 9「第八係 出撃せず」

吸着装置で壁面を自在に移動するウィルウェアが産業スパイを働く、スパイダー事件が発生。黒騎は円たちの協力を得て、スパイダーウィルウェアを罠に嵌めようとする。

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〜 用語集 〜

梅田電子工業
第二次世界大戦中に創業した航空機用部品製造業に端を発する電子部品メーカー。主な製品は航空宇宙産業向け計測機器だったが、最近ではそこからの技術転用で幅広い計測機器を製造販売している。
昭和タウン
文京区の優先開発地区に設置することが企画されていた景観保護地域。低層建築物を中心として昭和頃の景観を再現し、その景観に沿った都市開発が計画されていた。
ICPO
国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization)の略称。加盟国間での犯罪捜査ならびに被疑者検挙における共助と連携を仲介したり調整すると共に、各種関連情報の収集分析と伝達、国際手配制度の運営を担っている。
バリーコーポレーション
通信機器と監視観測装置を主軸商品とするアメリカの精密機器メーカー。日本国内での需要拡大を受け、東京に営業と開発の拠点を置いている。
自隊出発
自部隊が覚知できた情勢から判断をして、部隊を独自に拠点から犯罪現場や災害現場等へ出発させること。第三機動強襲室も、従来は原則として特段の要請がなければ出動することができなかったが、先の法改正以後、このような柔軟性を持つ対処ができるようになった。
鉞(まさかり)
一般的には、長さのある取っ手の先に重みのある刃を備えた「斧」と呼ばれる刃物の一種で、その中でも刃渡りが長いものや大振りなものを特に「鉞(まさかり)」と呼ぶ。舩坂の世代にとっては、童話「きんたろう」において、金太郎が鉞を担いだ姿が歌われており、親近感を抱く対象になっているとも思われる。
振動波トマホーク(Vibratary Tomahawk)
刃体を高周波振動させることによって、刃先と切断対象との間の摩擦係数を低減させ、また脈動的に刃先が切断対象に力を加える作用から切断効率を向上させることができる原理を用いたウィルウェア用オプションパーツ。本来トマホークは、まさかりというより刃先の狭い斧に分類されるのだが、舩坂は自らの好みでこの振動波トマホークのことをまさかりと呼んでいる。
怒龍まさかり
舩坂が振動波トマホークに着けた愛称。舩坂にとって斧状の道具として愛着のあるまさかりの名に、自らが愛してやまない怒龍號の名前の一部を冠したことで、まるで必殺技を思わせる呼び名となっている。
抜刀モード
第三機動強襲室の他のウィルウェアと比較して、大容量のバッテリーを搭載することが可能な甲徹陣七竃に組み込まれた、一時的に各部出力を増大させることができる機能。元々は、災害救助の際に重量のある障害物を持ち上げたり撤去する際の増力の為に組み込まれていた機能だが、対ウィルウェア挌闘の際にも有用であると判断され、この様な運用が行われるようになった。なお、この抜刀モードは、ファルコンユニットを装着したストライクインターセプターのバーストモードの基となっている。舩坂は、「抜刀モード」のことを、「まさかり」などと同様、拘りを持って「モードⅡ」と呼んでいる。
投擲(とうてき)
意味は、単に、ものを投げたり投げ付けることなのだが、「投げ付ける!」とか「投げる!」ではなく、「投擲!」と叫ぶあたりに、舩坂の拘りが出ている。

各話あらすじ

Introduction - イントロダクション

サミット開催に向けた「宇宙エレベータープロジェクト」が急ピッチで進む、首都・東京。
強化装甲<ウィルウェア>を使った犯罪に対処すべく創設された、警察庁警備局第五特別公安課第三機動強襲室第八係――通称<ダイハチ>は、ロゴスによるテロから日本を救ったことで、今や日本中の注目を集める存在となっていた。しかしウィルウェアを悪用した犯罪は、その後もエスカレートする一方……。新メンバーを迎えた黒騎たちダイハチの面々は、今日も知恵と勇気と口八丁、そして民間警察の協力を得て凶悪事件に挑む! 決裁完了、出動せよ!!

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